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雪どけ中の野外彫刻美術館 @ DeCordova Museum

息子たちの冬休み(ハハにとっては子守週間)は、まだまだ続く……。昨日の次男デートにつづいて、今日は長男とデート。親子でお気に入りの場所だが、ふだん平日日中にはなかなか訪れる機会がない、野外彫刻公園つき美術館デコルドバ・ミュージアムへ。

この日は最高気温18℃の晴天、との予報を見て、春先の野外アート散歩を楽しもう♪とミュージアムパス(割引券)を予約して出かけたのだが、車で向かう道中、あれあれあれ……?と誤算に気づく。ボストン中心部から見て北西の内陸部にあるリンカーンは、先日の大雪がまだほとんど溶けていなかった!

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アスファルトの車道はきれいに除雪されていたけれど、お目当ての野外彫刻公園はこの通り、一面の雪野原。ところどころ土がのぞいた斜面には、雪どけの小川がちょろちょろ・水たまりがぽちゃぽちゃしている状態。こりゃあ、とても歩けんわ……はは、は、土の保温力ってすごいのねー。

ハハの読みの甘さを詫びつつ、今回はもっぱら屋内展示を楽しむことに。でも、途中、2階デッキから外に通じる遊歩道には雪もなく、しばし高台の散歩を楽しめたし、見晴らしのいい2階テラスのテーブルは、コートいらずのひなたぼっこに最適だった。春は、きっと、もうすぐだー!(悲願)

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……と予定変更はあったが、結果的には楽しめたミュージアムの午後、本日のお題は3つ。

  1. 展示:ケアリー・スミスの抽象画
  2. カフェ:「オンブルケーキ」にはありつけず
  3. ショップ:シュールな花瓶「flowerman」

1. 展示:ケアリー・スミスの抽象画

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The 2016 deCordova Biennial | deCordova
館内では、ニューイングランド(米国北東6州)のアーティストによる隔年美術展「デコルドバ・ニューイングランド・バイエニアル 2016」が開催中だった(〜3/26まで)。

「2年に一度」の美術展といえば、ヴェネツィア・ビエンナーレなど、イタリア語の biennale(ビエンナーレ)の方がなじみがあるが、英語では biennial(バイエニアル)と読むのねー、と学習。

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展示作品の中では、ケアリー・スミス(Cary Smith)という抽象画家の作品に、親しみを覚えた(息子連れの駆け足鑑賞だったので、彼の作品が一番わかりやすく印象に残った、と言うべきかも)。大きさの違う4枚の絵が並べられていたが、それぞれの意匠になぜそのサイズのキャンバスを選んだのだろう、と見れば見るほど、各デザインがしっくり収まる大きさ。帰宅後、サイトで彼の他の作品も見てみたが、こういう作品の完結度というのは、実物の前に立ってみないと感じられないことだ。

彼は、ニューヨークの Fredericks & Freiser ギャラリー所属のアーティストらしい。いずれ、そのギャラリーも訪ねてみたい。
Cary Smith - Artists - Fredericks & Freiser

2. カフェ:「オンブルケーキ」にはありつけず

1階から3階まで、館内をくまなく見て回り、2階テラスから外の遊歩道もぐるりと散歩して、気持ちよく疲れたところで、カフェでひと休み。ここのカフェは、屋根裏部屋のような最上階の一角にあり、「不思議の国のアリス」ふうのファンタジックな壁画が描かれた独特の空間で、ミュージアムの中でも好きな場所。正面に切り取られた窓から、空と木立のてっぺんが見晴らせる席に座り、息子と二人で一つのスイーツ(Chocolate Soufflé の最後の一個をゲット)をつつきながら一服。

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https://decordova.org/sites/default/files/S/Shades%20of%20Love.jpg本当は、2月のスペシャルデザート=バレンタインデーにちなんだピンクのグラデーションケーキ "Shades of Love Cake"+シャンパンつきで12ドル(税別)というセットを狙っていたのだが、平日3時閉店のカフェに2時すぎに行ったのでは遅すぎたようで、残念ながら売り切れ。

Shade Cake とは、スポンジやクリームの色の濃淡でグラデーション(陰影)をつけたケーキのことだそう。元はフランス語の Ombré(オンブレイ)*1だが、日本語では「オンブレケーキ」ではなく「オンブルケーキ」が通称らしい。 ……とまあ、勉強にもダイエットにもなったから、よしとするか。

3. ショップ:シュールな花瓶「flowerman」

いつ・どこの美術館に行っても、最後の楽しみはミュージアムショップ。今回一番気になった商品は、このシュールな花瓶「flowerman」だった。(写真中央の手榴弾型の花瓶は別商品)

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ルネ・マグリット好きにはたまらない、この不気味な可愛さ。以前ネットで見かけたことはあったが、実物はそれを上回るインパクトだった。気になって何度もその前を行ったり来たりしたけれど、とうとう連れて帰る勇気はなかった私……どんな人がこれを買って自分の家で使うんだろう、と美術館やギャラリーと自宅の違いについて考えてしまった。上記ケアリー・スミスの抽象画も同様だけど、こういう自分の惹かれるアートを飾ってサマになるような自宅に住みたいよなああ〜。

帰宅後、調べてみたら、この flowerman、日本人デザイナーによる日本製だった。デザイナーは坂本史さん&内山知美さん、製造・販売元は「h concept(アッシュ・コンセプト)」。はるばるアメリカのミュージアムショップでも扱われるほどの存在感、なるほど、私みたいな素人の目も引くわけだ、と感心。それ以上に、私の中の「日本人」が、このデザインの発想に反応した部分もあるのかしら?

http://www.h-concept.jp/00detail/d/flowerman/image/mds.jpg
Flowerman アッシュコンセプト【オフィシャル】 デザインプロダクトshop
www.asahi.com

f:id:mayumiura:20170223151246j:plain:w200,left一方、釣り下がりモノに目がない息子は、店内の天井から下がったモビールや、窓際のサンキャッチャー*2を一つ一つ飽きずに見て回っていた。感じのいい店員さんたちが、わざわざモビールを仰いで揺らして見せてくれたり、「あっちにもきれいなのがぶら下がってるわよ〜」と教えてくれたりと、実に親切。この春に予定している子供部屋の模様替えが済んだら、部屋に飾るモビールをここに買いに来ようねー。