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ベートーヴェン室内楽の午後—ボストンシンフォニー・チェンバープレイヤーズ with ギャリック・オールソン

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日曜の午後、「ボストンシンフォニー・チェンバープレイヤーズ」のコンサートへ。今週、BSOの協奏曲ソリストを務めているピアニスト、ギャリック・オールソンをゲストに迎えた、オール・ベートーヴェン・プログラム。(詳細は下記)

本来、ボストン交響楽団の首席奏者たちによる(特権的な!)室内楽グループだが、今日は代役が二人。チェロ首席のジュール・エスキン氏は元々プログラムされておらず、バスーン首席のリチャード・スヴォボダ氏は急病で、それぞれBSOメンバーが代わりを務めた。お二人の無事復帰を祈る。

今日はまず、敬愛するマルコム・ロウ氏を2曲も聴けて大満足。ふだんコンサートマスターとしてオーケストラ曲を「率いて」いる時にはあまり聴けない場面だが、今日のような室内楽曲の掛け合いで「受け手」になる時、いつもの美音はいささかも揺るがないまま、変幻自在にパートナーに「応答」し「対話」していくロウ氏の表現力に、あらためて感服した。

ゲストピアニストのギャリック・オールソン氏の、繊細だが気を衒ったところのない、大らかな音楽運びも堪能。今週すでに協奏曲で3回共演したオールソン氏とBSO奏者たちが、この室内楽コンサートでより親密な時間を共有し、演奏後、互いに満足げに微笑みを交わしている姿を見るのは、地元住民としてとても嬉しかった。今後もぜひ、BSOのゲスト奏者の方々には、この室内楽シリーズ込みでボストンにいらしていただきたい!

そのオールソン氏と五重奏をくりひろげた、BSO管楽器の首席ソリストたち一人一人の存在感は圧巻。特にジェイムズ・サマーヴィル氏の柔らかく奥深いホルンの響きには、今日もまた「別世界」に連れて行かれた……。また、ヴァイオリンとビオラ、ビオラとコントラバス、といった長年の固定メンバー同士の息の合ったアンサンブルは、目にも耳にもスリリングで楽しく、「勝手知ったる仲間との室内楽って、いいなあ」としみじみ思う眺めだった。

今日の座席は1階N列14(写真)。平土間席を馬蹄形にぐるりと取り囲む、一段高くなったサイドブロックの上手側だ。真横を向いている席なので体や首をひねらなくてはならないし、端寄りのため音のバランスはやや悪い。でも、舞台面とほぼ同じ高さで、視界はとても良いので、休日の昼間、肘掛けにもたれて時折ぼんやりしながら上質の生演奏を楽しむ、というゼイタクには悪くない場所だった。

www.bso.org

オール・ベートーヴェン・プログラム



【休憩】


*1:String Trios, Op. 9 (Beethoven) - Wikipedia, the free encyclopedia

*2:ピアノと管楽のための五重奏曲 (ベートーヴェン) - Wikipedia

*3:Obbligato - Wikipedia, the free encyclopedia:"ベートーヴェンによるヴィオラとチェロのための二重奏曲 WoO 32 には、「二つのオブリガート眼鏡付き」という副題がついている。これは初演時に、ベートーヴェンと相手のチェリストが二人とも眼鏡を必要としたことと関係しているらしい。"(訳・三浦真弓)

*4:ピアノ三重奏曲第6番 (ベートーヴェン) - Wikipedia